ヴァンヴの蚤の市に行くために10年前のガイドブックを眺めていたとき、
クリニャンクールの蚤の市についても記載されていたのだけれど、
読んでみて思わず目を疑った。
「クリニャンクールの蚤の市は3万平米の敷地に・・」云々。
この間見たのってすっごく小さい区画じゃなかったっけ?と読み進めると、
なんと私が行ってきたのはただの1角だったことが判明した。
うーん、これは一応、もう一度行かねばなるまい。
クリニャンクールの蚤の市は、メトロ・4番線の終点。
先日行った場所を通り抜けてさらに歩くと、
高架線のあたりにずらっと蚤の市用の屋台が並んでいた。
なんだかアメリカでよくある、フェスのときと同じような空気が漂っている。
ベッタリしたベージュの合皮のサンダルとか、
いつか見知らぬ人とすれ違ったときに嗅いだ香水とか、
そういうものの匂いがたくさんした。
でも、歩きながら色々見て回ると、
この国ならではのご当地っぽいかんじが見て取れたりして、
それがまた面白い。
これって今のシーズンの流行り?
でも私には、モロッコのバブーシュみたいに見えた。
小物を並べて売る中にも、モロッコっぽいものを発見。
常設店もある。
私がヨーロッパのアンティークを見てグラっとくるみたいに、
こちらの人もアジアンテイストにはやっぱり異国情緒を感じたりするんだろうな。
パリの3大蚤の市のうち、ヴァンヴは土日のみ、
クリニャンクールとモントルイユは土日月の開催。
まだ見たことがないモントルイユの蚤の市を見に、
そのまま移動した。
モントルイユの市は、パリの東側ギリギリのところにある。
大きな幹線道路近くの場所にずーっとテントが並べてあって、
中身は、生活雑貨がちらほら、大部分は洋服などの布ものが多い印象。
ブーツの片方とか、売れるんだろうか・・?
掘り出し物はありそうなんだけど、
正直なところ、生活感があふれていてちょっと手が出しにくい。
でも、ここで安く買った人が、奇麗に磨いてまた売ったりするんだろうと思う。
古い物の流通とお金について考えた。
パリなんだなと思った瞬間。
こういう車で来ているんだから若者なのかと思いきや、
お店の主はおばちゃんだった。
どういうテンションで乗るんだろうか。
リヨンで作られたらしい、簡易コンロのようなもの(?)と、
ロシアのタマネギ頭の教会のオブジェが可愛かった。
ヴァンヴの蚤の市の場合、
メインの場所は行く前から想像していた「いわゆるパリの蚤の市!」
というかんじで、キラキラした雰囲気が漂っているけれど、
この日は場所によってかなり、パリの「裏側」を見ているかんじがした。
高架線の近くには、何十人もの人々がゴロゴロ寝たり物を並べたりしている、
難民キャンプのようになっているところもあったし、
モントルイユでは蚤の市に行くまでの通りにブラックの女性がたくさん立っていて、
買い物用のカート付きの袋の中に、調理済みのトウモロコシを詰めて、
通りを歩く人に声をかけては売っていた。
なかにはスーパーで使うカートを網替わりにして七輪を置き、
トウモロコシを焼いている人もいた。
(このアイディアはすごいと思う)
ちょっと混乱した頭を抱えながら、用事があったのでギャラリーラファイエットへ。
美しいガラスの天井を見てひと息。
買い物に来ている人たちがまとっている空気があまりにもキラキラしていて、
今まで見たものとのギャップが大きすぎて、
グラグラきた。
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