結局食べ物の話？

先日とあるカフェから出ようとしたとき、
面白い写真が載ったポストカードが置いてあるのに気づいた。
手に取って何気なく裏を見ると、
どうやらそれはフリーで配っているフライヤー（？）で、
その写真家の展示が、2月から行われるということらしい。
まだ1月だったので、その時はカードを持ち帰り、
部屋の壁にプッシュピンで留めておいた。
今日ふと思い出してまた裏を見ると、ちょうど昨日から始まっている。
とりあえず、ちょっと行ってみますか、と、
またカメラを持ってスタスタと外へ出てみた。


場所は、ギャラリー街のチェルシーかと思いきや、Norita 。

それにしても、
東京やNYのような大都会のよさのひとつは、
自分で何かを見つけたくてアンテナをはっていると、
面白いものがちゃんとかかってくることだと思う。


"clic Bookstore & Gallery" 424 Broome St. New York, NY 10013

この、不思議な建物は、カードに載っていたのと同じもの。
今回見に行ってみて、台湾で撮られた写真だと知った。


空の青と、どこなのかわからない不思議な建物と。
色がとても綺麗で、見とれた。

ギャラリーのおじさんが、
「この写真家は2008年に、
1年かけてたくさんの国を旅してこの写真を撮ったんだ。
でも、ここで飾られている建物のうちいくつかは、
もう壊されてしまっているんだよ」
と話してくれた。
カメラも、スクエア型にとれるタイプのものらしい。


帰り際に棚を見ると、
そこにはまたいくつか、ギャラリーが作ったカードがあって、
前の期の告知用だったらしいそれを1枚もらった。
先ほどのギャラリーのおじさんは、本当に親切な人で、
私が手に持っていたカードを見ると、
「これ見に来たかい？ そうか、来れなかったのなら、ちょっと見せてあげるよ」
と言って、バックスペースにひらり。
カードに載っている写真を出してきてくれた。

1980年のモノクロ写真で、一見、よくある食事風景。
でも、人物の組み合わせが、とても、面白い。
なんせ、Mick Jagger と、William S. Burroughs、そして、Andy Warhol、
その3人が、お酒を飲みながら食事をしているのだ。
しかも、なんだかちょっと、きっちりしたお食事会というより、
「いやー、最近アレだよね」ってだらだらやってるかんじ（笑）。
おじさんによれば、Mick Jagger　の横には本当は奥さんもいたのだけれど、
写真家はあえて彼女を入れずに、シャッターを切ったとか。
うーん、なるほど。


おじさんにお礼を言って、外へ。
コーヒーでも飲もうと、ORO というカフェに入ってみた。


古めかしい喫茶店風に落とした照明なのに、
かかっている曲がめちゃくちゃ Rock という、面白い取り合わせ。
黒板を見たら月曜20時は　LIVE あり、とのこと。
どんな音楽なのか気になった。

カウンターの端でカフェラテを飲んでいると、
地元の常連さんっぽい人が次々に現れる。
なかにはゴツイカメラをもったおじさんもいて、
カウンターで立ったままエスプレッソをあおってまた外に出て行った。
うーむ。粋。
私もあんな漢（オトコ）になりたい・・。

あとはちょっと散歩をしつつ、家へ。


先日実は Whole Foods のマカロンを買って痛い目にあったので、
リベンジを図りたかった。
都合よく、なんでも美味しいと評判のセシセラの前を通ったため、
マカロン2つだけ買って、帰宅。
いやー、しかし、ケーキがとても美味しそうだった。