2010-03-24

In The Heights


水曜の午後なので、マチネを見に劇場へ。

この日観たのは「In The Heights」。
Manhattan の Washington Heights が舞台になっているミュージカル。
結論から言うと、かなり面白かった。

まず、舞台上のセットに、「181st A」と忠実に再現されたメトロの駅があり、
クロイスターズ近辺の風景がブワーっと呼び覚さまされる。
個人商店のファサードの、古びて埃っぽくなった、色褪せた青、
シャッターに描かれた落書きなども、
まさに「そのもの」というかんじで、とても NYっぽい。
また、住人も、ヒスパニック系の人がたくさん登場するので、
スペイン語と英語、ラテン系の踊りとヒップホップの踊りなど、
いくつもの要素が渾然一体となっているうえ、
それを、物語の展開をテンポよく進めていくための、
効果的なエッセンスとして使っていると感じた。
そして皆、やたらと踊りがうまいのだ。うーむ。

スペイン語と英語が飛び交うミュージカルという意味では、
前に見た West Side Story も同じなのだが、
最近作られた脚本なだけあって、こちらの方が断然今の時代に合っていて、
妙な違和感を感じることなく楽しむことができた。
このミュージカル、2008年に、作品賞を含む4部門で、
トニー賞を受賞しているらしい。
一部のセリフがラップだったり、前述のような NY らしさがある作品だから、
封切られたときは、さぞかし話題になったんじゃないかと思う。

ちなみにこのミュージカルのキャストの中に、
アメリカでヒットした "High School Musical" に出ていた男の子がいて、
周りでみていた高校生っぽいコたちから、もんんんのすごい歓声を浴びていた。
終わったあと「あたし声かれちゃったわ!」っていう女の子がいたくらい。
こういう、大勢の人と見る舞台ならではのかんじも、なかなかいいもんです。

0 件のコメント:

コメントを投稿