モンマルトルの丘の上。

凱旋門やエッフェル塔より気になっていたのが、サクレ・クール寺院で、
この街に来たら絶対に見に行こうと決めていた。
まだ午前中にも関わらず、モンマルトルの丘は、観光客でいっぱいだった。




丘にのぼる途中、バゲット満載のバンが、
観光客の間を縫うようにして進んでいくのを見つけた。
カゴにぎっしり入っているけれど、これが全部、なくなっていくんだなぁ。




ゆるやかな坂道をゆっくりのぼると、聖堂があったので、中に入った。
ステンドグラスが綺麗だったけれど、撮影は禁止だった。
ちょうど礼拝をやっていて、歌やお祈りの声が上から降るように響いた。
柱と柱の隙間、前から横から後ろから、と色々に壇上を見上げると、
どの方向からも何かしらの天井画や像が、
ちょっと別の雰囲気で見えるようになっている。
教会の建築は、ここにやってくる人々の敬虔な気持ちを支えるために、
音響効果や、光と影の具合や、その他諸々のことを考えつくして、
行われるんだろうなと思った。



丘からは、街が一望に見渡せる。
エッフェル塔の見えるスポットでは、嬉しそうにしている人を何人も見た。
景色のいい高い場所はどこでも気持ちがいいものだけれど、
ランドマーク的な建物があると、また少し違うように思う。

思えば、NYは、ビル群のシルエットだけでどの街かわかってしまう、
珍しい都市かもしれない。



行きはゆるやかな坂を登って行ったけれど、帰りは階段で。
下りでよかった・・。



この寺院は、近くで見るのもいいけれど、下から見上げる姿が好きだ。
それもまた、計算されているんだろうなぁ。



坂を下りると、また回転木馬があった。
大好きな映画、「アメリ」を思い出した。