コクがある、ということ。

ずっと気になっていたお料理教室の先生に先週コンタクトをとると、
「月曜日はどうでしょうか？」と嬉しいメールが返ってきた。
小雨ぱらつくお昼どき、うきうきとした気分で準備をする。
出がけに、傘、前の家に置いてきちゃったんだよなー、と思っていると、
玄関先に青と白のパラソルがあるのが見えた。
そういえば家の契約をしたとき、
大家さんが「これ使っていいよ」って置いて行ってくれたんだった。
広げてみたら、まるでゴルフ場でさしているような、巨大さと派手さ。
少々ひるみつつ、けっこう降っているので、そのままそれをさして出かけた。
小学生くらいの地元の男の子が、私を追い越した後で振り返って傘を見上げた。


お花が咲く中庭を通り抜け、先生のお家のチャイムを鳴らした。
明るいお部屋に、気持のいいインテリア、
棚には、使い込まれたオレンジ色のル・クルーゼがたくさん並んでいる。

さっそく、今日のメニュー、
野菜たっぷりのラタトゥイユとクスクスのサラダを教えていただく。
ラタトゥイユは自分で作ったことがあったけれど、
色々知らないままやっていたことも多かった。
レシピ上はけっして難しいものではない。
でも、美味しいものを作るためには、
小さな工夫をきちんと積み重ねることが大事なんだとわかった。

先生ひとりに、生徒ひとりの、贅沢な空間。
色々なお話をしていたら本当に楽しくて、あっという間に過ぎてしまい、
ついでにメインのラタトゥイユの写真を撮るのも忘れてしまったのがくやまれる。



できたお料理は持ち帰って、晩ゴハンに。
クスクスのサラダはレモンが効いてとてもさっぱり、さわやかな味。
ラタトゥイユは、・・野菜だけでこんなに美味しいなんて！
前に作った私のラタトゥイユ、もはやあれはラタトゥイユではない。。
こっくりとコクがある、この味、オーブンがある家に帰ったら再現したいなぁ。

先生、来月もひとつよろしくお願いします。